画像出典:がん患者の日常
抗がん剤治療を受けていると、毎回の副作用が気になるものです。僕自身、2週間に一度の抗がん剤治療を続けていますが、その中でもイリノテカンの副作用が特に強く出ることがありました。
今回は、僕が実際に体験した副作用と、その原因・対策についてまとめてみました。あくまで個人のケースではありますが、同じような悩みを持つ方の参考になれば幸いです。
治療スケジュールと副作用の出方
僕の治療は、2週間に1回・約5時間の点滴治療です。治療の開始時間によっては、昼食前から夕方まで掛かることもあります。
軽い副作用の場合
強い副作用の場合
- 治療後すぐに下痢・嘔吐・冷や汗・悪寒
- 立ち上がれなくなるほどの脱力感
- 車椅子で処置室に運ばれたことも…
これらの症状はおよそ1〜2時間続いた後に徐々に回復しますが、身体的にも精神的にもかなりきついものがあります。入院までは至りませんが、これまでに1年間で3回ほど強い副作用を経験しました。
副作用の原因は?柑橘類が影響?
調べたり体験を重ねたりするうちに、ある飲み物が原因ではないかと気づきました。
それは、柑橘系の飲料。
なぜ柑橘類が影響するのか?
グレープフルーツなどに含まれるフラノクマリン類という成分が、抗がん剤の代謝(分解)を妨げ、副作用が強く出ることがあります。この成分は他の柑橘類や加工飲料にも含まれている場合があり、油断できません。
僕の場合、治療前後にこの柑橘系飲料を飲んだときに限って、副作用が強く出たという共通点がありました。
胃痛対策:食事タイミングを工夫
治療が午前中から始まると、昼食の時間が早まり、夕方には空腹になって胃が痛くなることがありました。これも地味に辛い…。
そこで最近は、治療中に小さなパンや軽食を摂るようにして、空腹時間を減らす工夫をしています。
少しの対策でも、胃痛を避けられるかどうかには大きな違いがあります。
他にも気をつけたいこと
病院の看護師さんからのアドバイスで、乳酸菌飲料なども下痢を助長することがあると聞きました。
治療後3日間ほどは控えた方が無難かもしれません。
また、院内で僕と似たような副作用が出ている患者さんも見かけたことがあります。体質によって出方は本当に人それぞれなんだなと感じます。
まとめ:自分の身体の反応を観察することが大切
抗がん剤の副作用は、個人差が非常に大きいものです。
僕のように、柑橘系飲料や空腹などが引き金になることもあるので、日々の治療の中で「何が原因か」を自分なりに観察していくことが大切だと感じています。
同じような症状で困っている方がいれば、少しでも参考になればと思い、この記事を書きました。