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入院前の準備と心構え|必要な持ち物と便利グッズ、病室選びの体験談
大腸がんの手術では、入院期間はおよそ2〜3週間ほどとされています。僕も実際にそれくらいの期間を過ごしました。今回は、入院前に準備しておくと良いもの、個人的に「あると便利だった」と感じたアイテム、さらには病室の選び方について、体験をもとにまとめました。
入院に必要な基本の持ち物
病院から事前に案内された持ち物リストには、以下のようなものが含まれていました。
健康保険証・診察券
現在服用中の薬とお薬手帳
下着・上着・寝巻き
室内履き(※スリッパ不可)
ティッシュペーパー
洗面用具・歯磨きセット・吸い飲み
箸やスプーン(必要に応じて)
筆記用具(ボールペンなど)
マスク
病院によっては、寝巻きやタオル類のレンタルサービスが用意されています。僕が入院した病院でも、パジャマや甚平、バスタオルやフェイスタオルなどを1日400円前後で自由に利用できるプランがあり、多くの方がこのレンタルを利用していました。特に術後すぐはシャワーに入れないため、「蒸しタオル」は必須アイテムです。
また、病棟内にプリペイド式のコインランドリーが設置されていたため、下着は10枚程度用意すれば足りる印象でした。吸い飲みやカトラリー類は、院内のコンビニや売店でも購入可能です。
僕が便利だと感じた持ち物リスト
以下は、個人的に「持ってきて良かった」と思えたものです。
スマートフォン(テザリング用にも)
ノートPC
イヤフォン・耳栓
洗顔料やスキンケア用品
電気シェーバー(※病院によって刃物の持ち込みが禁止されている場合あり)
病棟内にはフリーWi-Fiもありますが、実際には通信速度が非常に遅く、テザリングが必要になる場面も多々ありました。ちなみに、僕が通っていた病院ではドコモ系の電波がかなり弱く、au系に乗り換えたことで改善されました。
病室の種類と選択について
僕が入院した病院では、以下の3タイプの病室が選べました。
一般病室(4〜6人の相部屋、カーテンで仕切り)
有料個室(1泊 約20,000円)
特別個室(1泊 約50,000円)
僕は最終的に、1泊2万円の有料個室を選びました。手術後は特に「睡眠環境」と「プライバシー」の確保が大切になります。いびきなどで眠れない環境よりも、個室でゆったり過ごせることの方が自分にとっては大きな安心材料でした。
- 有料個室の主な設備:専用のトイレ・シャワー / 洗面台・冷暖房・ソファ・テーブル / 有料テレビ(プリペイド式)
- 一般病室の主な設備:共用の洗面台 / 有料テレビ(プリペイド式)・ロッカー
- 病棟全体の共用設備としては、シャワー室(予約制)や自動販売機、洗濯設備、談話室などが整っていました。
限度額適用認定証の手続きは必須です
入院や手術、さらには抗がん剤治療などは、保険適用されていても高額になることがあります。そのため、「限度額適用認定証」を事前に申請しておくことを強くおすすめします。
この認定証があれば、所得に応じて月額の医療費負担が24,600円〜140,100円程度に抑えられます。市役所や区役所などで簡単に申請でき、有効期限は最長で1年程度です。
似た制度で「高額療養費制度」もありますが、そちらは一度支払ったあとに還付される形式です。入院前に限度額適用認定証を取得しておけば、支払い時の負担が軽減されるため、事前準備としてとても重要です。
70歳未満の自己負担限度額(2025/2月現在のもの)

最後に:準備を整えた分だけ安心に変わる
初めての入院や手術には、誰しも不安を感じるものです。僕もその一人でした。でも、必要なものを準備し、環境を整えておくだけで、気持ちの余裕が大きく変わります。
「どこで何が揃うのか」「持ち込みできるもの/できないものは何か」を確認しながら、少しずつ自分の心の準備も整えていけたように思います。