画像出典:がん患者の日常
僕は大きな病気も手術も入院もしたことがありませんでした。検査や診察など1つ1つ時間が掛かり大変なことになるだろうと想像していました。実際には初診から手術まで驚くほどスムーズに話が進むこととなりました。
紹介状を持って初診へ
月曜夕方に内視鏡検査を行ったクリニックで紹介状を受取り、火曜日にがんセンターへ電話。すると、「明日水曜日に来てください。」こんなに早く予約出来るの?と思いましたが、当時のがんセンターの消化器外科の外来予約は毎週水曜日だったのでタイミングも良かったのです。
水曜の朝一番にがんセンターに到着し、総合受付で紹介状持参の旨を伝えて、幾つかの書類を書きながら診察を待ちました。2時間くらいで呼ばれると、先生からクリニックの検査内容を見ながら「今後の予定」「手術の方法やリスク」「術後のこと」など丁寧に伺いました。
手術=怖いという単純なイメージしかなかった僕は、先生の余裕の雰囲気にとても安心したのを覚えています。何しろ「腹腔鏡」でも「ロボット手術」どちらでも好きな方で良いですよ?という先生。どっちでも成功するのでといった感じです。当たり前ですが、がんセンターでは毎日多くのがん患者の手術が行われており、当然ですが事故なんかもほとんど起こりません。リスクや後遺症などはありますが、手術自体は全く問題なく行われます。当然ですが、患者それぞれのがんの広がりや状態によって予後が大きく変わります。
トントン拍子で決まるスケジュール
初診時に決定したことは①2日後に改めて内視鏡検査②さらに2日後に手術説明③手術日と開始時間の決定④退院日の予測。ここまであっと言う間に決定です。正直言って手術を不安に思う隙もありませんでした。もちろん1つ1つ丁寧に説明して頂けますし、疑問も全て解消出来ます。病院と言えば検査や診察など1つ1つ予約取ってはの繰り返しで非常に時間が掛かるイメージでしたので驚きでもありました。
がんセンターでの初診から手術までの時間は、妻からの「手術自体は寝ている間に終わってるんだから心配しなくて大丈夫。それよりリハビリ頑張らないとね」という言葉を噛みしめて、不安な気持ちよりも頑張ろうという気持ちを忘れちゃいけないと前を向いた期間でもありました。