画像出典:がん患者の日常
これまで大きな病気や手術を経験したことがなく、「入院」や「手術」と聞くと正直なところ不安しかありませんでした。検査や診察は何度も通うことになるのだろう、と覚悟していたのですが、実際には思っていたよりスムーズに進み、少し驚いたのを覚えています。

初診までの流れ

検査を受けたクリニックで紹介状をいただき、その翌日に医療センターへ連絡。すると、なんと次の日に受診の予約が取れました。偶然にも外来の診察日とタイミングが合っていたようで、すぐに初診が決まったのです。

当日は早朝に受付を済ませ、書類を記入してから診察を待ちました。2時間ほどで呼ばれ、先生から丁寧に今後の流れや手術方法について説明を受けました。話し方がとても穏やかで、こちらの緊張も自然と和らいだのを覚えています。

手術については選択肢があり、自分に合った方法を相談しながら決めていくスタイル。過去の成功事例や回復の流れについても聞くことができ、少しずつ安心感が芽生えていきました。

トントン拍子に進むスケジュール

初診のその日に、いくつかの予定が一気に決まりました。

数日後に追加の検査

手術前の説明日程

手術日と時間の確定

おおよその退院日の目安

まるで背中を押されるように物事が次々と決まり、心の準備をする暇もなかったほどです。ただ、1つひとつの説明がとても丁寧で、不安な気持ちは自然とほぐれていきました。

気持ちを前に向けて

特に心に残っているのは、妻がかけてくれた言葉です。

「手術は眠っているうちに終わるんだから、心配しすぎなくて大丈夫。それより、退院後の生活を頑張らないとね」

この言葉に励まされ、「不安よりも、前を向くことが大事なんだ」と思えるようになりました。

初めての経験に向き合うのは勇気が要りますが、信頼できる人たちと一緒なら、乗り越えられる――そんなふうに思えた期間でした。